車内ではいろんなことが・・・①(台北→台東)
台北駅で乗ったプユマ号の席は8号車の、本当に端っこの席だった。
車両に入って最初の席で、
通常2席2席の、横4席のところを、横1席だけにして、
ドアから車内に入る時にちょっと
スペースを設けるために広くなっている、
車いすのひとでも通りやすくなっているような場所だった。
本当に最後の1席だったようで、
よく指定席がとれたなあ、と思いつつ、ほっとして見ると、だれか座っている。
おいおい、これって、大陸でもよくあったけど、
勝手に人の席に座っているパターンかよ、って、、、。
大陸でも同じような経験は何度もしたが、
切符を見せて変わってくれ、っていったら、
「あんたが移りなさい」だの「わたしのほうが先に来たから」とか、
本当に、理屈にならない理屈を延々述べるおばちゃんで、
走る車両の中で立ったまま、20分くらい言いあいをして、疲れて、
最後にはこっちが、あきらめてもうほかの場所に移ったことは何度かあった。
(高速鉄道の広州ー武漢と、杭州ー上海で。日本でいうと新幹線で!)。
またか、と思いつつ、「私の席、ここなんですが・・・」って話しかけると、
気のいいおっちゃんが、すまなそうに説明し始めてきた。
「いやー、すいません、実は私はお祝いの花を届けるために乗ったんだけど、
この鉢植えの花を置く場所がなくて、あなたの席は最後の席で、広いので
ここと変わってもらえませんか・・・」。
まあ、言ってることも理にかなっているし、鉢植えのランの花は、
まさに開店祝いの店先に置くような座席一個分くらいある立派な大きさで、
それを動かせるのもなんかかわいそうになったので、
すんなり、替わってあげることにした。
台湾旅行最初の、一日一善。